2023.09.30~10.1 【報告】紅葉の涸沢

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紅葉の涸沢【報告】

2023年9月30日~10月1日の日程で紅葉の涸沢を楽しむツアーが開催されました。

当初は小屋泊の予定でしたが、スタッフ総出で電話をしたのですが小屋の予約を取ることができずテント泊への変更を強いられました。

もともと小屋泊の予定で、お申込みをされていたのでテントや食料などはスタッフで担ぎ上げて「はじめてのテント泊」、「はじめての山ごはん」となる方がほとんど。

シュラフとマットだけは参加者のみなさまに担いでいただいたので不安半分、楽しみ半分でのツアーとなりました。

涸沢までの道のりは大きく分けて2部構成。

前半は横尾までの林道歩きが11km続きます。登りはほとんどありませんがなんせ距離が距離なのでそれはそれで大変です。

横尾までの道のりでは地図読み講習も行いました。

地図とコンパスを使うのも初めての方がほとんどです。

あの山は何?と聞かれたので「じゃみなさん、地図とコンパスであの山はなになのか調べてみましょう」という形で、地図読みを行います。

慣れるまではなかなかわかりにくいですが、コツを掴んでしまえばあとは応用しながら探し当てます。ピッタリはまった瞬間は「おおぉ!!」とちょっとした歓声が上がるほど。

さすがに、1回や2回では覚えられませんが、時間の許す限りところどころで地図とコンパスを使い山や現在地の確認を行っていきました。

山歩きの本番は横尾から先!

横尾から橋をわたるといよいよ本格的な登山道に…

横尾で休憩を取ったあと、いざ涸沢に向かいます。

この橋を渡ると、今までのお気楽気分から一転、「頑張らねば!」というスイッチが入り、参加者の皆さんも口数が減ってきました。

途中、圧巻の屏風岩に心を奪われます。

約1時間ほどで本谷橋に…

とはいっても、ここまでの道のりは山っぽい道にはなりながらも傾斜は緩い登山道が続き、1時間ほどで本谷橋に到着。揺れるつり橋に悲鳴を上げながら渡る参加者、と思えば大胆に揺らしながらその揺れを楽しむ方などいろんな方がいらっしゃいました。

本谷橋でも休憩を挟み、いよいよここから急登が始まります。
事前情報でもここからが一番きつい時間帯ということを共有していたので皆さん顔が引きつってきました(笑)

例年であればここからの道は確かにしんどいものになりますが、色鮮やかな紅葉に癒されなが歩けるのですが、今年は暖かいせいか、紅葉の進み具合はイマイチ…

次第に雲の多い天気となりただただしんどい時間が続きました。

標高を上げてくるとダケカンバの黄色が色づき始めていました。

標高を上げて涸沢に近づくと、木々は色づきはじめその眺望に励まされます。

「うわぁ…きれい!」なんて声もちらほら聞こえてきます。ピークには程遠い状況ではありましたがこれはこれでそれなりに景色も楽しめます。

涸沢まであと一息!

しばらく登っていくと、小屋が見えるようになってきますが、皆様疲労困憊の様子(中にはめちゃくちゃ元気な方もいらっしゃいましたけどね(笑)

涸沢到着

涸沢に到着するや否や、雨がポツポツ降り始めて、早々にテント内に避難します。

その後、小康状態になる時間が少しだけありましたが、基本的には強い雨が続き、やむ負えず、テント内での食事でした。

みんなで、食事を囲んで…とはなりませんでしたが、はじめての山ごはんにも満足していただけてご飯は満足していただけましたが、あまりにもの雨量でテント内にも浸水する始末…

テントによって浸水具合は異なりましたが、大変な思いをさせてしまったことは本当に申し訳なく思います。

翌日も横尾までは雨が降り続くような状況でしたので、これに懲りず来年も是非リベンジしていただきたいです。

参加された皆様、悪天候のなか、本当にお疲れさまでした!