オンラインサロン「登山道場メンバーズ」まもなく開始! ▶▶

2023年5月3日~4日 常念山脈縦走!燕岳~常念岳

過去の記録ですが、記録として今更綴ってみようと思います。
※この記録は2023年5月3日~4日に歩いた記録です。

雪解けが進むGW、雪が残る北アルプスを歩きたいという元同僚を連れて山岳会の仲間と燕~常念を歩きます。

登山口は中房温泉、合戦尾根を登って稜線へ…
燕山荘まで登ったらあとはひたすら稜線伝いに歩いて常念岳を目指します。

下山は一ノ沢に下るので、予め一ノ沢に車をデポして中房温泉から登り始めました。

目次

Day 1

まずは、燕岳登山でもお馴染みの合戦尾根です。

合戦尾根

樹林帯含めて、雪が残るところもあれば夏道が出ているところもある…そんな急登をひたすら上がっていきます。

槍の穂先が見えてきました!

クローズアップ!小槍もしっかり見えますね。

この日は天気も良く富士山もしっかり見えます。

合戦沢ノ頭からしばらくは雪がしっかり残っています。
このあたりは例年、遅い時期まで雪が残りますね…

燕岳も見えてきました。

燕山荘~燕岳

稜線はほとんど雪が解けていましたが、ところどころ雪が残っているので油断は禁物です!

燕山荘から燕岳!

こちらは槍ヶ岳方面ですね。

右奥に槍、左手前は大天井…そして常念岳まで続く稜線も見えますね。

みんなのアイドル…イルカちゃん!

せっかく、登頂したのだからとりあえず記念撮影!

燕山荘~大天井

さて…今日の宿は大天荘のテン場…
まだまだ距離があるので登頂したら、少し休憩して次に足を進めます。

蛙岩周辺のトラバース道は雪が付いていて、夏道を通るのは危険!
こんな洞窟みたいなところを通って通過しますが…

ここが分かりにくいので、右往左往している人が多かったです。

表銀座は槍がずっと見えていていいですよね!

雪と、木と、岩のコントラストが美しい…残雪期ならではの景色です!

雪庇が小さくありますが、時期と雪の状況によってはせり出したりもするので要注意!!

大天井がだいぶ近くなりました。
もう一息!

小屋に行くのに、夏道はトラバースですがこの時期は直登です。
トラバースするとかなり際どい斜面を歩かないといけないので結構危険です…

最後は、岩を両手両足を使って攀じ登るか…それとも向かって右側の雪壁(かなり急です。)を登るか…
私たちは岩を選びます。

元同僚は、相当怖かったらしく、顔面蒼白でした 笑

山頂に到着!

表銀座が美しい!最高の天気でした!

小屋は営業していないので、小屋の前のテントサイトに張ります。
雪があるところ、ないところ…

今回は雪の上の方が快適そうだったので雪上にテントを張りました!
そして、宴会…就寝…

Day 2

ここからも、まだまだ距離があるので早朝から行動開始です。

アップダウンはあるけど…そこまで激しいアップダウンは無いですね。でもとにかく長いです。

雪とハイマツのコントラストが美しいですね!

稜線歩き、サイコー

雷鳥さんもお出迎え!

常念岳

写真をあまり取らなかったので、結構ワープします。

山頂です。笑

常念小屋から偽ピークまではほぼ雪はありませんでしたが、それ以降は結構雪が残っていました。
常念小屋から見た感じアイゼン必要か?といった雰囲気でしたがアイゼンを履いていって正解でした。

本日、歩いてきた道。

表銀座に裏銀座…銀座天国です。

こちらは蝶が岳方面!青い空が美しい!

常念小屋~下山(一ノ沢)

残念ながら、ここからは1枚も写真を撮っていなかったという大惨事…
ここからは文章だけでご勘弁を!

常念小屋から先、夏道は尾根道を歩きますが、この時期はすぐ隣の雪の着いた沢を下ります。
ここが結構急なんです。普通の人であればまっすぐ歩けないくらい急です。

中には部分的にバックステップで下っている人もいるくらい。

沢に出てしまえばあとは沢沿いを歩きますが、沢が割れる時期なのでしっかり歩く場所を選ばないと、沢が割れて沢に落ちて救出不能…なんて可能性もあります。

そして、終盤は踏み抜き地獄…疲れた身体には結構応えます…

それでも、全員無事に(最後は結構みんな無口になっていましたが…)下山することができました。
下山後は中房温泉に車を取りに行って、有明荘で温泉入って帰りました。

とても長いルートですが、稜線歩きが気持ちいいルートです。そして個人的にはこのルートから眺める槍ヶ岳が一番好きです。無雪期でも当然素晴らしい景色がありますが、この時期ならではの景色は一見の価値ありです。

時期的にテント泊に限られてしまいますが、みなさんにおススメしたいルートです。
是非、4中旬~5月中旬あたりに歩いてみてください。

おしまい!

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

長野県在住(長野県出身)
登山歴は十数年。登山講習会の講師や山岳会の代表も務める。
1981年生まれ

【資格】
日本体育協会公認 山岳(アルパインクライミング)コーチ1

で普段は登山関連の講習などで講師を務めている一方で、休日は自分の山に励む現役のアルパインクライマー。山に関することは基本的には何でもやります。季節に限らずアルパインクライミングをメインとして幅広く山を楽しんでいます。

地元が長野県松本市ということで、北アルプス、特に槍・穂高連峰をこよなく愛しシーズンには何度も足を運ぶほど。

目次