7月29~30日の1泊の日程で、今回は「山へいこうよ」というコミュニティの「白馬ツアー」の講師として引率してきました。
定員5名でしたが、体調不良等が相次ぎ最終的には2名の参加でした。
収益的には参加者がたくさんいた方がいいですが、安全管理や講習も兼ねているので、参加者の方からしたら少人数制で講習が受けられるというとても贅沢な内容になりました。
今回は、猿倉から大雪渓を登り白馬山荘で1泊。翌朝、白馬岳の山頂でご来光を拝み、白馬乗鞍経由で栂池に下るといったプランでした。
猿倉~白馬尻小屋
まずは猿倉層の裏より林道に上がって、あとはひたすら林道を歩いていきます。
途中で地図読みの講習なども行いながら、あの見えているのは小蓮華だ、、いや違う…などコンパスを当てながら確認しました。
約1時間半ほど歩くと白馬尻小屋に到着です。陽もどんどん高くなり日差しが暑かったですが、それでも心なしか空気がさわやかで暑いながらにも気持ちよく歩くことができました。
今年は雪が少なく、白馬尻小屋周辺には雪が全くありませんでした。
大雪渓を歩く!
白馬尻小屋~15分ほど歩くといよいよ雪が出てきます。
ここから先はしばらく雪の上を歩くのでチェーンスパイクを装着します。
ちなみにこの時期でもアイゼンは必携です。
場所によっては傾斜も結構きついので6本以上のアイゼンの方が登りやすいかもしれませんね。
多くの方が登っているのでトレース自体はしっかり付いていますが、それでも雪の上。
滑ったらかなり下まで滑り落ちてしまうのでゆっくり慎重に登るように実践してもらいました。
雪が少ないため、1時間ちょっと歩くと雪渓から登山道に変わります。
雪渓の上を歩いているときは涼しかったのですが、一般道に入った瞬間に暑く感じます。
ここから先はお花畑で、いろんな山野草が咲き乱れていました。
大雪渓で出会ったお花たち…(一部)
たくさんのお花たちに出迎えられて、しんどい登りも楽に登ることができました。
(それでも、しんどいものはしんどいけど…)
今回は、ツアーという名の講習でしたので登りは歩行メインで歩幅、足の置き方、重心移動、重心の位置、ペースなどを繰り返し反復し、意識して登ってもらいました。
今回のような長時間の行動になると、歩行の技術も当然ですが、ペース配分がとても大事。初心者に多くあるのは序盤で飛ばして、後半バテるといったパターン。
最初のうちは、こんなにゆっくりで大丈夫なのか??と心配になる方も多くいらっしゃいますが、この感覚を身に着けてもらうと、疲労感が全然違うので、このペース感を体に叩き込んでいただきたいですね。
それから、前日から参加者の方にお伝えしていましたが、
夏の時期の熱中症対策としては前日からの水分の摂り方、食事の摂り方で疲労感もだいぶ変わってきます。何より熱中症で動けない…なんて事態を避けるために前日からの準備も必要ですよね!今回参加された方も、なかなか比較が難しいので体感できたか否かはわかりませんが、
いつもより楽かも!!なんて言ってくださってましたので良かったのかな・・って思います。
白馬岳頂上宿舎に到着
こちらの小屋にはもうすでにたくさんの人がいました。のんびりくつろぐ方、すでに1杯ひっかけて陽気な方、ガスに覆われる時間もありましたが、時折ガスの切れ間から覗く杓子岳や白馬鑓ヶ岳がとても幻想的できれいでした。
さぁ、ここまで来たらあと少し…
小屋についたら早速、乾杯!(なんだかんだお酒を飲んだのは私だけでしたけど…)
準備してきたコーヒーを淹れて飲んでいただきました。私好みのコーヒーでしたけど皆さん、おいしいと言って飲んでいただけました。
夕飯は3回目の19時40分~
結構時間があるから…なんて思っていましたがおしゃべりをしていたらあっという間に夕飯の時間になり、ペコペコおなかを満たして早々に寝床につきました。
2日目 4:00出発
この日の日の出は4:30過ぎ頃なので少し早めの4時に出発して山頂で明るむ空を眺めながらご来光の瞬間を待ちわびました。
下山 白馬乗鞍~栂池へ
明るくなってしまったので下山を開始します。しばらくは美しい稜線をひたすら歩くので気分的には楽です。景色も最高ですし、疲れもほとんど感じません。
まだまだ稜線は続きますよ!!
白馬大池~栂池
白馬大池で大休止をとって、あとは一気に下ります。
山頂からの下りは、ひたすらゴーロ帯の下りです。お二人とも最初のうちは慣れなかったものの、徐々に慣れてきました。
天狗原からの下りでは、登山者が集中したのと、大人数のパーティが重なり一時、かなりの渋滞で時間をロスしましたが、無事に下ってこれました。
登山道場では、今回のように山行を通じて、歩き方や、登山の基礎的な知識など、実践型の講習を行っております。
下界での訓練は、訓練に集中できますが、実践ならではの対処などの経験は実践に来なければできません。また、ロープを使わないようなルートにおきましては一眼レフカメラで参加者の勇姿を納めさせていただき、画像データもすべて無償でお渡ししています。
ご興味ある方はぜひ、お問合せください。