登山道場とは!?
登山の技術や知識をお教えする山岳トレーナーとして『登山道場』を立ち上げました。
近年、技術不足による事故や遭難が散見されています。それは一般道に限らずバリエーションルートやアルパインクライミングにおいても明らかな実力不足なパーティを多く見かけるようになり、事故は偶然ではなく必然と発生していると感じています。
山岳トレーナーとは、簡単に言えば筋トレなどのパーソナルトレーナーの登山バージョンだと思っていただければと思います。個人のスキルやレベル、ポテンシャルに応じてその方に必要な技術の習得のお手伝いをさせていただきます。
登山ガイドとの違い…
登山ガイドはお客様の行きたい山やルートに安全に連れていくことが登山(山岳)ガイドの仕事です。それに対して「山岳トレーナー」は自分自身の力で行きたい山やルートに行くことができる技術を身につけていただくことが目的となります。
目標とする山やルートに、「連れて行ってもらった」、「行けちゃった」ではなく、自分の実力に見合った山やルートに「自分自身の力で行く」ということが大切だと私は思います。
多くの登山(山岳)ガイドは(例外もありますけど…)お客様のスキルアップは目的としていません。(お客様がすべて自分でできるようになったらお客さんではなくなってしまう側面もありますしね…)
ぜひ、登山道場でスキルアップをしていただき自立した登山者として羽ばたいて(卒業)いただきたいと願っております。
登山講習会との違いは?
一方で、スキルアップを目的とした登山講習会と比べるとどうでしょう。参加者が多く全員にきめ細かな指導ができるかというとそういう訳ではありません。
また、一番の大きな違いは個々のレベルに合わせた技術指導ができるということ。大人数が対象の講習会ではすでにカリキュラムが決まっており、その通りに進めなければなりません。そうなるとその講習内容が物足りない人もいれば、難し過ぎてついていけない人も出てきます。
全体の講習会では他の方が理解しているのに、自分だけが分からなくて質問しにくいなんてこともでてきますので本当の意味で「身になる講習会」になるかというと疑問が残ります。
また、人によってやりたいことは千差万別でロープワークの講習会やクライミングの講習会は多数目にしますが、バックカントリーや沢登り、バリエーションルートに対応した講習会はとても稀です。
機会も少ないのに加えて日程も決まっており、その日程に都合が合わないと一生参加することができずあきらめてしまう方も多くいらっしゃると思います。そんな方に技術指導の場を提供できればと考えております。
登山道場のビジョンとは?
登山道場のビジョンとしては、「山岳事故の件数の半減」です。もちろん防げない事故もあると思いますが、現在発生している事故の大多数は防げる事故です。
装備計画が甘い、自分自身の力量に合ったルートの選択ができていない、危急時の対処方法を知らない、自然環境の特性を理解していない、地図が読めない、登山計画がされていない…などなど挙げればキリがありません。
己の力量を理解し、自分に合った山(ルート)を選び、登る山(ルート)に合った最低限の技術や知識を身に着けた上で、しっかりとした登山計画をして登山に臨めば事故の大多数は減らせます。
登山道場から羽ばたいていっていただいた方が、そのよう考え方を浸透させて、そのような考え方をする登山者が増えれば決して無理な目標ではありません。
登山道場 スキルアッププログラムとは?
山に関する知識や技術を学べるプライベートレッスンです。
「登山ガイド」は、ご自身の行ってみたい山やルートに安全に連れて行くのが目的。
それに対して「山岳トレーナー」はご自身の行きたい、山やルートに行けるだけの力を身に着けることが目的です。
山岳トレーナーのレッスンを通じてスキルアップを図り、今後の登山活動に活かしてください。
メリットとデメリット…
山岳トレーナーは、その他の講習とは違い、基本的にはマンツーマンのプライベートレッスンとなります。そのため、個々のレベルに合わせたレッスンや、身に着けたい技術などをピンポイントで学ぶことが可能です。
デメリットとしてはプライベートレッスンになるので、一般的に募集している講習と比べると割高になることです。
山岳トレーナーによるスキルアップのプロセス
① カウンセリング
まず、ご自身がどんな山(ルート)に登りたいか。どんな事をしたいのかなどカウンセリングを行います。また、いつまでにどうなりたいのか?、どんなところに行く技術を身に着けたいかということを遠慮なく教えてください。
➁ スキルアップのプランニング
「山岳トレーナーと一緒に行うトレーニング」、「ご自身で行えるトレーニング(ステップアップトレーニング)」、「座学(Web)で行うトレーニング」などを山岳トレーナーがプランニングして効率的にスキルアップを図ります。
③ 訓練場でのトレーニング
ロープワークや登山技術を実際の山に行く前に、訓練場や近場の山、岩場などで基礎トレーニングを行います。
④ 実践トレーニング
まずは、登山ガイドと同様に「連れて行ってもらう」というスタンスで、実際の山やルートに行き実践を通じて経験し学んでいただきます。
実践に慣れてきたら、ご自身でプランニング(山行計画)を立てて、実際のルートに挑戦していただき経験を積んでいきます。
実践トレーニングを複数回重ねてスキルアップを図り、自立した登山者になっていただきます。登山計画、登山に関する総合的な技術、登攀技術の他にも危急時の対応やセルフレスキューについても学んでいただきます。
対象カテゴリ
- 一般登山・縦走(百名山・アルプス縦走など)
- 一般道/破線ルート・難ルート(大キレット、ジャンダルム、北方稜線など)
- 冬期登山(冬期一般登山、厳冬期八ヶ岳など)
- バリエーションルート(槍ヶ岳・北鎌尾根、剱岳・源次郎尾根など)
- アルパインクライミング(八ヶ岳・小同心/大同心、穂高・滝谷、谷川岳・一ノ倉沢など)
- フリークライミング(小川山、伊豆・城山、湯河原・幕岩など)
- アイスクライミング(八ヶ岳・各氷瀑、西上州・各氷瀑、湯川など)
- バックカントリースキー/スノーボード(八方尾根、白馬乗鞍岳、残雪期富士山など)
- 沢登り
- (中央アルプスの沢、谷川周辺の沢、米子沢など)
※ 例は、ほんの一例です。詳細はトレーナーにご相談くださ
※ 料金についてはコチラをご確認ください