生活習慣病の予防 ~運動習慣で認知症の予防を~

山と生活

今回は誰もが気になる生活習慣病の予防についてお伝えしていきましょう。

昨今、生活習慣病は現代病として問題視され、この手の記事もそこらじゅうで書かれています。しかし、ここでは「山岳STYLE」らしい観点でお伝えできればと思っています。

まず、生活習慣病とは・・・・

  • 糖尿病
  • 脂質異常症
  • 高血圧
  • 脳卒中
  • 肥満

これらが代表的な「生活習慣病」と言われるもので認知症やガンとも密接な関係があるとも言われています。

「ガン」、「認知症」・・・これは誰もがなりたくない疾患ですよね。もちろんどんな病気にもなりたくないというのが本音ですがここでは私が最近気になる「認知症」についてみていきたいと思います。

認知症に予防方法について

認知症・・・これは言わなくても分かっている方がほとんどだと思いますので説明は割愛します。ここでは認知症にならない為にどんなことをすればいいのか考えていきましょう。

認知症にならないためには?

認知症の予防は生活習慣の改善が大切です。具体的には・・・

食生活の改善

食生活の改善としては、

  • 減塩の食事
  • 腹八分目
  • 野菜(特に緑黄色野菜)の摂取

外食の多い現代ではどうしても塩分を過剰に摂取してしまうことが多いのです。まずは外食を控えることが簡単な改善方法かもしれません。

また、緑黄色野菜は気にしないと、なかなか摂れないので積極的に料理に取り入れることが必要です。

日常生活(運動習慣)の改善

日々の生活の中で改善できることはどんなことでしょう。まずは下記のことに注意をしてみてはどうですか。

  • 禁煙
  • 節酒
  • 運動習慣

「禁煙」

私も数年前までは愛煙家でした。まぁいわゆるニコチン中毒でかなりのヘビースモーカーでした。タバコを止めるのにはきっかけと強い意志が必要です。

私の場合は、肺が痛くなり病院に行った結果、肺に陰があると・・・そのときには本当に命の危険を感じました。結論的には肺がんなどではなく陰の原因は不明でしたが今は問題なく元気です。それでも、このきっかけでタバコを止める決心がつきました。私の場合はこんな理由ですが「きっかけ」は何でも構いません。きっかけを見つけて強い意志さえ持てば禁煙は可能です。

「節酒」

私はお酒は大好きです。なので節酒はちょっと難しい・・・多少量を減らしましたがお酒はいたって今までどおり飲むことが多いです・・・節酒ができる方はしたことに越したことはありませんので是非、挑戦してみてください。

禁煙や節酒は、なにか重大なきっかけがないと実行するのは難しいかもしれません。そりゃ、やった方がいいのですが個人的には無理をする必要はないと思います。無理があるなら何かのきっかけが出てくるまで、ほどほどに控えながら時が来るのを待ちましょう。

「運動習慣」

この中でも「運動習慣」は比較的にチャレンジしやすく趣味として挑戦すれば継続もできるはずです。運動習慣といってもダイエットをするように激しい運動をする・・・ということではないのであまり構えすぎずに。

運動というとハードルが高そうですが、要するに身体を動かすことですから、家事やお散歩でも効果的です。

では、何を・・・という方には身体を動かす趣味をオススメします。

認知症予防に効果的! 身体を動かす趣味とは・・・

運動習慣ということなので高齢になっても続けられる趣味がいいですよね。長続きしなければ認知症の予防には全く意味がありません。

  • お散歩(ウォーキング)
  • ハイキング・登山
  • 家庭菜園
  • 写真

このほかにも「釣り」や「盆栽」など個人的にはいいと思いますが、個人的に知識が乏しいのでここでは詳しいことはお伝えしません。是非それらの記事を検索してみてください。

お散歩(ウォーキング)

一番簡単なのは家の回りを歩いてみることです。なかなか「歩こう」と思わない限り歩きませんが、でも実際に歩いてみるといろいろな発見があるはずです。四季折々の景色や空気感、匂いなど。負荷をかけて歩く必要はありませんので五感を研ぎ澄ませて歩いてみると案外楽しいものです。

あとは、カメラを片手に歩くのもオススメです。これがウォーキングではなく「お散歩」と表記した本当の理由です。

ウォーキングだと黙々と歩くことに集中するようなイメージですがお散歩だと寄り道やいつもは気にしないようなものに目を配ることができます。

道端に咲く花もいつもなら雑草のように思ってしまっていても、実際にカメラのフィルターを通してみると全く違った雰囲気に感じます。最近は携帯電話などのカメラのクオリティも上がってきていますが、やっぱり「長く続ける」ことを考えると一眼レフで撮影するのがオススメ!

なんと言っても、画質や仕上がりが違います。写真の背景の「ボケ」が被写体を際立てたり、どんな構図に・・・どんな雰囲気で・・・と頭も使います。カメラの操作は指先を使うので認知症予防にはとてもいいです。

是非、自分への投資だと思って一眼レフを手に入れてみては?数万するカメラを買ったという既成事実が趣味の長続きにつながります。

ハイキング・登山

お散歩から比べると若干ハードルが上がる気もしますが、これも中高年にはあいかわらず人気の趣味です。

登る山さえ間違えなければ十分に楽しめます。一度山に行ったことある方はご存知かと思いますが、山にはアクティブなシニア層があふれかえっています。

ハイキングと登山の違いについて、あくまでも私の個人的な見解ですが・・・

ハイキング

登ることや山頂を目指すことを目標とせずに景色のいい山間地をあるくことをハイキングだと認識しています。例えば、尾瀬とか白馬(厳密には小谷ですが)の栂池とか上高地が人気の場所です。

登山

これはハイキングとは対照的に標高を上げて山頂を目指すスタイルが登山です。俗にピークハントなんて言い方もしますよね。

あくまでも山頂を目指すので場所にもよりますが傾斜のある斜面を登って山頂を目指すことになるので体力レベルとしてはハイキングより上です。

それでも登山は基本的には、ゆっくりゆっくり一歩づつ時間をかけて登っていくのであきらめずに一歩一歩登っていけば山頂まで辿りつきます。

登山初心者にオススメの山は別の記事で紹介していますのでそちらも併せて読んでみてください。

登山デビューにオススメの山 3選

2019年2月2日

ハイキングにしても登山にしても大自然の中に飛び込んでいく趣味なのでここでも是非、カメラを片手に歩いてもらいたいです。

写真・カメラについて

ここまでで共通してきたのが「カメラを片手に・・・」という話題でした。ここで私のオススメの一眼レフを紹介します。

一眼レフは種類もいっぱいありますし、どの機種を買っていいか迷ってしまいますよね。ましては金額もソコソコしますし・・・

ここでは「初心者でも使いやすい」、「コスパがいい」をテーマに紹介していきますので購入を考えている方は参考にしてください。

Canon(キャノン) EOS7D EF-S15-85IS U KIT

一眼レフ デビューにオススメなカメラはなんと言っても「Canon 7D」でしょう。 私も実際に使っていますが、Canonのカメラは初心者でも設定がし易いのですぐに使いこなせます。そして7Dはプロ機なのでスペックもバッチリ。

腕前が上達してさらに上位機種を購入してもサブ機として現役続行が可能なカメラです。あとは、なんと言ってもコストパフォーマンスがいいこと。現行もモデルは「7D markⅡ」となっている為、新品で購入が難しく中古の1択となりますが、中古でも値段が落ちない一眼レフにしては比較的安く出回っています。

どうしても新品がいいという方は7D markⅡに限らず金額的に他のモデルも含めて検討したほうがいいです。とりあえず一眼エントリーで中古でも十分という方には7Dは絶対にオススメな機種です。

Canon 7Dの使い方や写真の基礎については別の記事にて紹介します。

家庭菜園

最近は若い人も家庭菜園をやっているとか・・・TVに出ているようなモデルさんもプライベートでレンタル菜園などを借りているみたいです。

もちろんシニアの方々にも人気のある趣味ですね。野菜や花など作る過程で運動習慣になるということもあります。

「土などを触る」、「野菜を作る」作業で認知症の予防になると言われています。これは引用してきた内容ですが・・・


土に触れることで忘れていた記憶につながる「農作業が認知症の治療に効果」

https://www.jacom.or.jp/archive03/tokusyu/2009/tokusyu090708-5206.html

こんなことを記載してる記事があるということにはなにかしらの効果は期待できることになります。野菜を作ることによって、収穫の楽しみのほか収穫した野菜を食べると、食生活の改善にもつながるので健康にとっていい影響ばかりだと思います。

社会的なかかわりを持つ

最後に・・・認知症に大切なことは「社会的なかかわりを持つ」事です。家族との会話ももちろん大切なことですが一歩外に出て社会的なかかわりを持つということも有効的です。

趣味を通じて社会的なかかわりを持つ機会はとても増えます。私の経験上、少なからず登山やハイキングなど山に行くことによって見知らぬ人と話す機会はとても多いです。

山にいると不思議とその素晴らしさを共有したい感覚に陥ります。そして山にはそんな雰囲気があふれています。例えば・・・すれ違う度に交わされる「こんにちは」や「おはようございます」の挨拶に始まり山頂付近では山頂から下ってくる方に「あと少しですよ!頑張って!!」などという励ましの言葉があります。

山頂で達成感に浸っていると、「景色綺麗ですね」とか「今日はホント最高な天気ですねぇ!」なんて会話は日常茶飯事です。

周りでもそのような会話がありふれているので、出会った方と話しかけてしまうようになっていくのです。また、山小屋に宿泊すれば「どちらから来られたのですかぁ?」なんて会話から始まり地元についての話しで盛り上がったり、そこから「山友達」に発展なんてことも珍しいことではありません。

趣味を通じて運動習慣がつき、その効果として心身ともに健康になり社会的なかかわりももてる素晴らしい趣味だと実感しています。

人によって合う合わないなどはありますが行っていなければ分からない世界が山にはあります。騙されたと思って山に足を運んでみてはいかがでしょうか・・・

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

ABOUT US

長野県在住(長野県出身)
登山歴は十数年。登山講習会の講師や山岳会の代表も務める。
1981年生まれ

【資格】
日本体育協会公認 山岳(アルパインクライミング)コーチ1

で普段は登山関連の講習などで講師を務めている一方で、休日は自分の山に励む現役のアルパインクライマー。山に関することは基本的には何でもやります。季節に限らずアルパインクライミングをメインとして幅広く山を楽しんでいます。

地元が長野県松本市ということで、北アルプス、特に槍・穂高連峰をこよなく愛しシーズンには何度も足を運ぶほど。